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2024.09.22

万年筆専門店店主・吉宗氏へのインタビュー③

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万年筆専門店店主・吉宗氏へのインタビュー③

みなさま、こんにちは。

 

 

大丸神戸店地下2階高級筆記具売場では、神戸元町にある万年筆専門店「Pen and message.」の店主・吉宗史博氏がペン先調整を施した万年筆を販売しております。

 

 

ペン先調整士である吉宗さんとはどんな方なのか、どんな想いを持って調整士としてお仕事をされているのか、吉宗さんへのインタビュー第3弾です。

 

 

 

――――――――――――

「万年筆専門店店主・吉宗氏へのインタビュー②」からの続きです。

 

 

 

――吉宗さんは約16年間調整士としてお仕事をされてきました。これから吉宗さんが調整士として目指すところや目標のようなものはありますか?

 

 

 世界中の人にお店へ来てもらって世界各国の人々の万年筆を調整したいですし、また逆に自分が色んな国へ行って片言でコミュニケーションを取りながらペン先調整をしたいです。

 

画像

(吉宗さんの愛用の万年筆)

 

 

 

――グローバルな目標ですね!ちなみにペン先調整というのは海外ではメジャーなサービスなのでしょうか?

 

 

 いえ。一般的ではないと思います。

 

 

――それなら海外の方にレアなサービスとして喜んでもらえそうですね。

国内に話を戻しますが、一般的に筆記具というと「ボールペン」を連想する方が多いのではないかと思います。けれど、万年筆をずっと使われている方も一定数いらっしゃいます。万年筆をあえて使う理由は何だと思われますか?

 

 

 書き味が良くて書く文字がきれいに見え書くことが楽しくなる筆記具が万年筆だと思います。きっと誰でも一度使いだせば手放したくなくなるのではないかと思います。また、万年筆はインクの色を選べるので、自分の個性を表現することができたり、用途に合わせたりすることができる筆記具でもあります。

 

 

――同感です。また、書きやすい万年筆は文字を書いているだけでストレス発散になりますし、また楽しい気持ちになったりもしますよね。

では、少し踏み込んだ質問になるのかもしれませんが、私たち万年筆業界のこれからの課題は何だと思われますか?

 

 

 書くことは考えを深めることにつながるとても文化的な行為です。デジタルがいくら発達しても手で書くことの効果に勝るものはないと信じていますし、また手書きはなくなることはないでしょう。この「書く」ということを一番楽しくしてくれるのが万年筆だということを、私たち業界の人間は訴えていかなくてはいけないと思っています。書くことを大切に思う人が増えてほしいと思います。

 

 

――吉宗さんにとって万年筆とは何ですか?

 

 

 仕事の道具であるのはもちろんなのですが、自分の個性を表現できるもののひとつだと思います。私は万年筆を使うようになって、人生が変わったと思っていて、自分の生き方が万年筆によってより良いものになったと思っています。

 

画像画像

 

 

 

――万年筆には人生を変える力がある、ということですね。

最後に、このブログをご覧になっている方へメッセージをお願いします。

 

 

 書くことが好きな人というのがある一定数おられます。まず、そういう人たちにためらわず万年筆を使っていただきたい。好きだったり、興味のある「書く」ということがさらに楽しくなります。毎日、仕事や家事で忙しい人も多いとは思いますが、万年筆はそういった毎日の仕事や暮らしの中に趣味的要素を持ち込めるものなので、毎日がより楽しくなります。初めての万年筆でどれを選んでいいかわからないという方は、売り場にいる者にご相談いただけたらお好みに合うものをおすすめできると思います。

 

 

――ありがとうございました。

画像

 

 

 

 

――――――――――――

 

吉宗氏の調整済万年筆は地下2階高級筆記具売場でご用意しております。(予告なく終了する場合がございます。)

 

 

ご来店お待ちしております!

 

 

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