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2025.03.05

今さら聞けないハンコの話しその③ 印材について

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今さら聞けないハンコの話しその③ 印材について

こんにちは、印鑑印刷売場です。

 

いよいよ3月、日に日に春の気配を感じる季節になりましたね。

 

今回のテーマは印鑑に適した「印材」についてです。

近年、印鑑にもさまざまな印材が登場しています。

天然石やカラフルなプラスチック素材、チタンなど、多岐にわたります。

選択肢が多すぎて、どれが良いのか迷ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

比較的新しい印材は、耐久性に優れていないものや、耐久性があっても朱肉の馴染みが悪く、印影が綺麗に出にくいものもあります。しかし、昔から使われている印材は、そういった問題をある程度クリアしており、「さすが先人の知恵」と感じさせるものが多いです。

そこで、今回は伝統的な印材についてご紹介します。

 

まずは、お手頃な価格で人気のある水牛の角(つの)です。

水牛の角には、主に黒いものと白っぽいものの2種類があります。この違いは水牛の種類によるものです。黒いものは黒水牛と呼ばれ、漆黒の光沢が美しい印材です。

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白っぽい水牛の角には部位によってさまざまな呼び名がありますが、私どもでは色の混ざりがない角の中心部「芯持(しんもち)」を使用しており、これを白水牛と呼んでいます。

白水牛は飴色で艶があり、美しい色合いが特徴です。

ただし、天然素材のため個体差があり、薄めの色合いのものもあれば、濃い色合いのものもあります。

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白水牛は若干耐久性が高く、朱肉との馴染みも良いため、綺麗に捺印できます。

お手頃価格とはいえ、黒水牛よりも希少価値があるため、白水牛の方が高価になります。

 

数ある印材の中で優れていると言われているのは象牙です。

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耐久性に優れ、手に吸いつくような滑らかな肌ざわりを持つ象牙は、適度な軟らかさと粘りがあり、朱肉との馴染みも抜群です。

そのため、捺印すると非常に綺麗な印影が得られます。

見た目も艶々としたアイボリー色が上品で、長い印鑑の歴史の中で憧れられ、愛されてきた理由の一つです。

 

ワシントン条約の種の保存の観点から、象牙の輸入輸出が禁じられ、販売が難しいお店もありますが、私どもは長年にわたり公的な管理のもとで販売しております。

 

ぜひ一度お手に取って、その良さを確かめてみてください。

皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

 

 

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