若手の息吹~兵庫生まれの抽象画家たち~
本橋 孝祐 「MATRIX - 多元的円相 (10*10)」 技法 金箔、アクリル、杉 サイズ 100.8×100.8cm
本展は、さまざまに新たな表現活動を試みる現代アートから、特に抽象表現に挑む兵庫県出身の若手作家を中心にご紹介いたします。
本橋 孝祐は、木を使用した「Matrixシリーズ」では、年輪を異なる時間軸を持つ生命の痕跡に見立てて生と死の循環を描くなど、独自の視点でこの世界観を表現しています。
大前 光平は、素手で繰り出す大胆なマチエールによる抽象表現の中に、花のイメージに合わせた豊かな色彩を掛け合わせて描くことで、一つの定まった形に固執することのない幸せを表現しています。
この機会にぜひ、ご高覧下さいませ。
大前 光平 「ミモザ」 技法 アクリルサイズ S30号
【プロフィール】本橋 孝祐 KOSUKE MOTOHASHI
1989年兵庫県生まれ
飛沫や素手など前衛的な手法で、日本人的な”見立て”や”禅”の感性と共に描かれ、哲学や人類学的な考察が入り混じった、精神性や意味性を重んじた作品が特徴。
アートの創造・鑑賞を人類特有の「確認の儀式」として捉え、「人間にとって確かな真実」の表現を自身の制作テーマとする。
受賞
2018年 “Contest in New York” 特別展示賞, Ashok Jain Gallery(ニューヨーク)
個展
2017年 “Memories of Origin” 表参道画廊(東京)
2018年 “Here I am” 画廊宮坂(東京)
2019年 “FAITH” elephantSTUDIO(東京)
2020年 “After million years ” TRiCERA Museum(東京)
2021年 “All as one” Medel Gallery SHU (東京)
2022年 “Inkling” Medel Gallery SHU (東京)
アートフェア/アートフェス
2018年 “SICF2018” SPIRAL (東京)
2019年 “Art on Paper 2019” Pier36 (ニューヨーク)
【 プロフィール】大前 光平 KOHEI OMAE
絵具を用いた「実験」が制作の根源的なテーマ。
絵具を塗った画面を二つ重ね合わせたり、尖ったもので削ったり、素手で摘まんだり伸ばしたり。様々なタッチから繰り広げられる絵画世界は、観賞者に「実験」の過程を追体験させる。
「FLOWERS」のシリーズでは、観賞者に「自然」や「花々」を想起させる制作実験を素手で行い、「具象」と「抽象」の間を行き来させるような絵画世界を作り出している。
この実験の目的は、ひとつは「人工物」である絵画を通して「自然」を追体験させること、もうひとつは、「人工物」である絵具を通した「素手」の制作過程を追体験させることである。
1994年 兵庫生まれ
2017年 独学で絵の制作を始める。
2020年 初の個展「アブストラクトペインティング---大前 光平」
2021年 「初作品集TOUCH出版記念原画展」Gallery HANA 東京
「シブヤスタイル vol.15」西武渋谷店 東京
2022年 「エピソードone 次世代アーティスト16人展Vol.1」
阪急うめだ本店 大阪
会期/2月19日(水)~25日(火)※最終日は17時閉場
会場/大丸神戸店8階 gallery TOART(ギャラリートアート)